かなんごろぐ

オタクの雑記帳

やがて君になる コミックとアニメの比較 思ったこと等(ネタバレ控えめ)

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ついに原作だけでなくアニメにまで手を染めてしまった

どんな作品かは前書いた記事で簡単に紹介していますが、兎に角すごい百合漫画です

原作(コミック)とアニメ、両方見たのでちょっと比較しようということで。

ストーリーの展開

内容はどちらも同じ

 アニメは原作をそっくりそのまま映像化した感じ。原作に忠実なので、カットされたシーンもなく安心設計。

 アニメは全13話で、コミックの24話までが映像化されています。(水族館のシーン)

つまりアニメは中途半端なところで終わっちゃってる。生徒会劇まで見たかったなー

コミックのおまけページも映像化

 コミックの話と話の間の空白ページと巻末って、連載誌側に載らないおまけイラストよくあるじゃないですか。アニメはそのおまけシーンもうまく本編に組み込んでいるのでちょっとお得(?)です。技あり演出。

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コミック巻末のおまけページが映像化はちょっと嬉しい

アニメ最終話だけ少し展開が異なる

 1クールで収めるためか、アニメ最終話(13話)だけ原作とは少し流れや演出が違います。とは言え違和感はなく、なんとか上手くまとめたなという印象。

心情描写

コマ割りのコミック、瞳のアニメ

 やがて君になる、コミック版ですごいと思ったのはコマ割り。こればかりは実際に読んでもらわないと分からないですが、キャラクターの心情が掴みやすく演出がいいと思います。バトル物じゃないんで派手なコマはなく、基本は四角の連続ですが、要所で印象的なページが来ると「はあ・・・・・・人生・・・・・・・」ってなる。

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特別を知るものと知らないものの対比。侑の感情がダイレクトに伝わってくる

 一方、アニメ版で特に印象的だったのが瞳。明らかに意識して作っていると分かるレベルで、瞳を中心に感情を描いています。感情の揺れが瞳からビシビシと伝わってきます。もう瞳いっぱい。

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「その嬉しいって、どういう意味?」 和気藹々とした雰囲気を一変させる良い瞳だと思います

  あとは当たり前ですが、アニメは声優さんの演技もついているので、声音から動揺や焦りなど伝わりやすいのもアニメならではだな、と思いました。

対比コマから伝わる差

 上でも少し書いていますが、コミックは侑と燈子を対比させたコマが非常に多いです。二人が同じ形同じ大きさのコマで並べてあると、それぞれがどういう思いなのか、両者の差が感じやすいです。これは単にぼくの深読みしすぎなのかなーという気もしますが、こういった差を感じられるのはコミックならではかと。

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侑と燈子の対比の一部。何気ないシーンから重要なシーンまで、二人が別コマで並ぶシーンが多く、ついつい意識しちゃいます

音で感じる

 映像の良さを引き出す要素として、BGMは外せませんね。やがて君になるのアニメはBGMも秀逸で、その時その時のシーンにマッチしたサウンドが流れるため、とても引き込まれます。キャラクターの心の揺らぎが、BGMを通して伝わってくる箇所もありナイスだなと思いました。

かわいさ

照れ顔は外せない

 恋愛モノなら見どころはやはり照れ顔だと古事記にも魏志倭人伝にも書いてあります。これに関しては、コミック・アニメどちらとも等しくかわいさ満点で、あまり差は感じませんでした。

 アニメは世界観重視なのか、(>。<)みたいな表情や💦みたいなエフェクトを殆ど用いず、質素な描画になっているので、その点柔らかさはコミック>アニメなのかな?という印象です。 

アニメならではのOP/ED

 どちらもすごくイイ。OPはやがて君になるの世界観を象徴するような妖しい雰囲気に、一方EDはコミカルでかわいい演出になっています。このEDが個人的にお気に入りで、もうなんていうか、かわいくて無理 エモすぎ

youtu.be

見るならどちらか?

アニメから入るのがおすすめ

  アニメなら敷居が低いので、まず見てみるかという気持ちになりやすいかな?2019年4月14日時点ではコミックは6巻まで出ているので、全部買うってのは中々難しいかと。ただ、アニメは最初に書いたように中途半端なところで終わっているので、アニメだけだと消化不良起こすかもしれないですね。

コミックだけでなくノベライズも

 個人的にスタートはアニメがおすすめと思いますが、やはり見るべきは原作!心情描写、世界観、雰囲気、どれをとってもアニメだけでは掴めないものがあると感じたので。

 そして、作中でも重要なポジションを担っている七海燈子の親友”佐伯沙弥香”のスピンオフノベライズ「佐伯沙弥香について」を読むのもオススメです。彼女はこの作品における、ある意味で侑と対を成す重要なキーマンになっています。佐伯先輩について深く知っておくと、また面白味が増すと思います。

www.kadokawa.co.jp

まとめ

  コミックとアニメ、演出面で異なるところが大きいなと感じました。落ち着いて読める分、コミックの方が分かりやすいのかもと思ったり。何れにせよ、それぞれの良さがあるので、両方を見ることで「やがて君になる」が如何に良い作品なのかフルに感じられると思います。

後書

 アニメ、2期やるとしたら2話か3話辺りであの超重要シーンが訪れるのか~って思うと気が気じゃないっすね 2期来てほしいけど、でもどうまとめてくるんだろうな~~と若干不安があったりもしなくもないです 取りあえず7巻が待ち遠しい

 

Ⓒ2015 仲谷鳰KADOKAWA

Ⓒ2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会