ゆずソフトのサブブランド「ゆずソフトSOUR（サワー）」の処女作PARQUETの感想です。
個人的総評
- CG、VCは流石ゆずソフト！サブブランドかつロープライスでありながらも、本家と変わらぬクオリティ キャラ可愛すぎ
- 近未来的な世界観、昼と夜で入れ替わるヒロイン、他人の記憶しか持たない主人公と題材は魅力的 ただ、シナリオ自体は"いつも通りのゆずソフト"という印象
- 本家と分離したブランドであるが、やっていることは本家からR18を抜いただけ サブブランドにしかできない挑戦や刺激が見たかっただけに物足りなさを覚える
2500円でゆずソフトの、しかもフルプラと遜色ないクオリティのゲームが遊べると考えるとかなりお買い得です。 ボリュームは値段相応なので「ちょっと読み物ゲームしたい」気分のときにピッタリでしょう。
どんなゲーム？
エロゲ業界最大手ゆずソフトの新ブランド「ゆずソフトSOUR」が送る第一弾。当ブランドではエロゲではなくギャルゲ、つまりR18要素のないエロゲにフォーカスするらしい。
制作陣は本家ゆずソフトと全く変わらず、キャラ原画からシナリオ、音楽、ディレクターまでゆずソフトそのまんま。要はイツメンでロープラ作りましたっていうのが本作ですね。
どんなストーリー？
脳と機械を繋ぐ技術"BMI"により、人々が記憶をデータでやりとりする時代。他人の記憶で作られた主人公は、自分探しのために街へと出て、そこで少女と出会う。だが、その少女は、昼と夜で人格が入れ替わるというイリーガルな存在だった。この出会いが、彼と"彼女たち"を変えてゆく―――
って感じ。若干ですがバルドシリーズを連想させるものがあります。ゆずソフトの作る舞台は学園ファンタジーが主なので、学校が出てこないのはある意味新鮮だったかも。
ここがGOOD！
可愛すぎるヒロイン
やっぱゆずソフトと言えばコレなんすよ。
10年以上ゆずソフトを支えてきたむりこぶコンビが生み出すキャラクターが可愛くない訳がない。
安心と信頼のゆずソフトクオリティ
冒頭にも述べたよう、CG、VCやBGM、シナリオの安定感、UIなど随所から「これぞゆずソフト！」と言えるようなハイクオリティな出来。ロープライスになっても、そこだけは変わらず安心ですね。
題材とテーマが秀逸
これまでの学園ファンタジーと異なり、ややバルドチックな近未来が舞台。また、昼夜で入れ替わるヒロインという設定や、自身の記憶を持たず、複数の他人の記憶から構成された主人公という設定・・・。なんていうんですかね、ロマン感じません？最高だよオイ大好物なんだわ
安い
2500円！！！！！！！あのゆずソフトの作品がたったの2500円！！！！！！！
ここがBAD
サブブランドである意味がない
ぶっちゃけ、値段相応のゆずソフト作品なんですよね。それ以上でも以下でもない。わざわざ新規ブランド立ち上げるくらいだから、勢いのないエロゲ業界に新風を吹き込むのか！？とか期待したらそんなことはなかったっていう。どうせならドカンと一発やって欲しかったかな。
主人公の主人公力が足りない
これ、言い方悪いですけど、主人公って意気揚々と社会に飛び出した結果、女の子に匿ってもらって実質ヒモ、終盤のピンチも小細工で自滅を誘発しただけ、クライマックスも自分が何かするんじゃなくて、既存の体見つけたからここ入れよ〜って言っただけだなあって（ネタバレ含むので反転しています）。もっとカッコいいところが見たかった。
題材を活かしきれていない印象がある
題材は良かったけど、ロープライスゆえに尺に収まりきらなかったかな？という感じ。特に主人公に対してはもっと深堀りして欲しかった。
ちょっと期待しすぎてたかな〜〜
とは言え十分楽しめたし、やっぱゆずソフトなんだよねって言えるクオリティは健在。ゆずソフトにシナリオを期待するのはお門違いだし、キャラに惚れたらやるべし！くらいのスタンスで良かったね。
しかしキャラの可愛さだけでやる価値は十分にある 俺なんて内なるオタクが4年ぶりに目を覚ましちゃったからな モニタ前でニヤニヤする感覚を思い出しちまったよ・・・
ということで、次回作も期待大！楽しみに待っています
終わり
