アラサー独身OLでも、ワンカップ日本酒飲んだっていいじゃない?
友人の勧めで読み始めた「酒と恋には酔って然るべき」がとても面白くて、現在購読している漫画の中でもダントツでお気に入りです。
お酒の漫画って言うと酒好きじゃない人は食指が動かないかもしれませんが、本作は純粋に恋愛漫画として読んでも面白い。酒×アサラーの恋愛ということでまさに”オトナ”な内容ですが、コミカルに描かれているおかげで爆笑しながら読めるのがとてもイイです。ということで紹介と感想。ネタバレは微含。
ストーリー
"32歳のOL・松子は、日本酒が大好きでカップ酒を家飲みする毎日。男いない生活は3年目。ひとりは楽しいけれど、恋だってしたい。そんな彼女が気になるのは会社の年下クール男子。2人で飲んだら、実は彼は最高に可愛い「酔いデレ」で…!? 日本酒大好きOLと、クールな年下男子の、粋に酔わせる恋物語!!”
Google Booksから引用
酒好きな行き遅れアラサー独身のワンカップ松子(ひどい)が、日本酒を通じて恋愛模様をお届けするコメディマンガです。ほんとです。
少年誌で連載しているような高校生の甘酸っぱい恋愛なんかじゃなくて、大人の焦りとか嫉妬とか酒が混じった、アラサーらしい(?)展開が持ち味です。
また、作中に登場する日本酒は実在する日本酒であり、かの有名な「獺祭」をはじめ、コンビニでよく見かける「菊水」や、全国各地のマイナーなお酒までもが出てきます。実在するお酒だからこそ、
「これ飲んだことある!」「美味しそうだから今度買ってみようかな~」
となれるのはこういった漫画ならではですね。
ココが面白い!
松子のブレない日本酒愛
本作のメインキャラである松子、本物です。
自宅にはワンカップ酒をずらりと常備、行く先々では日本酒トークに花を咲かせ、季節限定の日本酒は勿論抑える。さらには花見や宅飲みでシチュエーションに合った日本酒をチョイスするなど、日本酒に対する知識と向き合い方がとにかくすごい。激レア日本酒「新政No.6 X-type」を飲んだ時はあまりの感動でガチ泣きするなど、見てて清々しいほどの愛が伝わってきます。
少年誌ラブコメでは見られない「アラサーの恋愛」
「五等分の花嫁」や「ぼくたちは勉強ができない」など、近年少年誌で人気を博しているラブコメは、高校生らしい甘酸っぱさやフレッシュさが読んでいて楽しいですよね。
本作は次元が違います。
同僚の結婚報告に焦り、職場の若い男に振り回され、年上の伊達男と付き合うも葛藤や嫉妬など、恋愛における負の部分が前面に出てきます。これだけ言うとネガティブなイメージになりがちですが、それらをコミカルに描いているのがイイ!
アラサーらしい展開が持ち味というか、俺はまだ24の若造なのでアラサーの何たるかは分からないけど、とにかく大人な内容なのが読んでいて楽しいです。こういうのが"分かる”歳になったんだなぁ~と思うと寂しいものもありますねぇ・・・。
各所に散りばめられた日本酒TIPS
松子たちが飲む日本酒が、どういう日本酒なのかを漫画形式で分かりやすく伝えてくれるのがイイですね。作中でお酒が苦手なキャラが
「私お酒苦手だけど、コレは飲みやすいですね!」と言えば
「あっ、これはそういう日本酒なんだな」とすんなり入ってきます。
また、おまけページには日本酒の基本的な知識も紹介しており、日本酒に興味がある人、これから知識を身に着けたい人にとっては嬉しい内容になっています。
ちなみに五橋純米桃色にごり、買おうと思ってたけど調べたら売り切れだった・・・。来年こそは!
正直、この漫画の面白さをフルに伝えるのは難しいのですが、こんな記事でも「面白そう!」と少しでも思ってもらえたらいいなぁ。気になった人はぜひ読んでみてください!
「酒と恋には酔って然るべき」の紹介と感想でした。
というか記事振り返ったら引用したコマに男写ってないけど、ちゃんと男も出てきます…。